前回、「ミニマリストさん達から学んだこと」の続きです。次は食事の話。
仕事から帰ってきて、冷蔵庫から食材を出し、包丁とまな板などの道具を準備して、食材を切り、焼いたりレンチン調理をして、お皿に盛って食べる。ご飯が食べられるまでにだいたい1時間くらいかかっていました。19時か20時くらいに帰宅してからなので、夕食の時間はほぼ夜中でした。そうなるとだんだん料理が億劫になり、最終的にはスーパーやコンビニの総菜やお弁当、パン、お菓子、カップ麺で生活するようになりました。全く心もお腹も満たされず、自分でも驚くくらい太り、食べ過ぎによる胃腸炎にまでなりました。
何度かこの生活は良くないと思い、「10分で作れる」とか「時短」とか、そういったフレーズが入ったレシピ本を買って料理をしたこともありました。半作り置き的な方法で食材を切って冷蔵や冷凍し、後で調理する方法、もちろん作り置きも試みました。
どれも続いたのはひと月くらいで、引っ越す前の私は「毎日違うおかずを食べなければならない、毎日同じ物を食べるのは間違っているし恥ずかしいことだ」という考えに縛られていました。今になって思い返してみると、実家暮らしと同じクオリティを求めていたのだと思います。
引っ越しをして片付けが終わるまでのひと月の間、おにぎり生活をしながら心機一転してまた同じようにやろうか、これまでのような食生活をするか考えました。料理が得意ではない私には、上手く食材を使いまわすことは難しく、いくつか食材を駄目にしてしまうこともありました。惣菜やインスタントで生活するのも再び胃腸炎になりそうで、これもお金がかかる。引っ越しで沢山お金を使ったので節約したいとも思いました。
これまでやってきたことを振り返って、良かったなと思ったのは作り置きでした。あるミニマリストさんの動画を見て、その方は4~5品ほど作って平日に食べていました。それを見た私は、惣菜やインスタント生活をしていた時は同じようなものばかり食べていたのだから、作り置きをして平日5日間くらい同じような食事でも同じだよね、一人暮らしだから文句を言う人もいない、毎日1時間使って料理をするより休日1日のうち2時間くらい我慢して作り置きを作る方がむしろ節約になるのでは?と思い、もう一度やってみることにしました。
以下は作り置きをして良かったと思ったことです。
- 時間の節約
休日の2時間くらいを使って4~5品料理をすることで、平日の忙しい時間に料理をする手間が省けました。仕事から家に帰って簡単に食事の準備ができると心の余裕ができて、ゆっくり食事を楽しめました。 - 経済的
一度にまとめて食材を購入し、効率よく使うことで食費を節約できました。惣菜・パン・菓子生活を送っていた頃より3分の1~半分近くまで食費が減りました。また、余った食材を無駄にすることも減らせました。 - 食生活の改善
作り置きをすることで自炊の習慣が身につきました。自炊を続けることで野菜を摂る量が増え、平日5日で食べきれるように計算して盛り付けるので過食がなくなりました。
全く総菜やインスタント類などを食べなくなったわけではありません。たまにコロッケとか食べたいですし。でも平日分の食事を事前に用意しておくと心強いです。たった1日、面倒でも2時間くらい我慢して作るだけで時間やお金、健康が手に入るのならやって損はないと思います。