本好きの図書館ライフ

book 読んだ本の感想
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 私の中で読書ブームが到来していて図書館で本を借りて読んでいます。図書館で借りれば無料ですし、読書欲も満たせるので利用しています。市の図書館サイトにアクセスして読みたい本をポチって受取場所を近場の図書館の窓口に指定しておけば2・3日で読めるので頻繁に利用しています」。本当に便利。直接図書館へ行って選ぶのも良いけれど、市内各所にあると図書館や図書室から読みたい1冊を取り寄せて読んでいます。今はあまり本は買っていません。買っても資格取得用の参考書だったり、片道数時間の移動中に退屈をしのぐために文庫小説を買うくらい。基本的に図書館で借りて読む事をメインに考えています。
 なぜかというと1人暮らしを始めてからしばらくは本を新書または中古で買って読んでいましたが、引っ越しの時にすごく大変だったんですよ。引っ越しの段ボール(小)3箱分に小説や漫画、料理や手芸のレシピ本がびっちり。はっきり可視化され、その大半は数カ月~数年は読んでない本でブックオフで売ろうと思っていた本ばかり。実際には、量が増えすぎて重くて行くことが大変だった事に加え、訪問回収してもらうには量が足りないと考えた結果が引っ越しの段ボール(小)3箱分。ずいぶんためこんだものです。結局、新居に住み始めてから引き取りに来てもらいました。
 そんな反省もあって図書館を利用するようになりました。実家住まいの時は毎週通っていたくらいなのでなぜ今まで利用しようと考えなかったのか……謎すぎる。

 で、本題なのですが実家住まいの頃、本好きの友人に「宮部みゆき先生の本は面白い」と勧められたことがありました。その時の私は中国の歴史小説にハマっていたので読む事はなく、時が流れ十数年、つい最近妖怪物の小説のシリーズ本の最終巻が読み終わる頃合いで、ふと友人の言葉を思い出したのでした。

 読んだ本は「おそろし 三島屋変調百物語事始」。漫画にもなっているようです。

ざっくりしたあらすじ
 三島屋の主人の姪、おちかという女性がいろいろな人から怪談を聞くのですが、怪談を話してくれる人の後悔や謎に思っている事、理解出来ない事があり、おちかちゃんの心の中にも後悔や自己嫌悪があり、話を聞くうちに本当に不思議な出来事に関わって救われる話です。

 怪談らしく薄ら怖いと思えるところもありましたが、ファンタジーのようにも感じました。読んだ後、夜怖くてトイレ行けないみたいな内容ではないです。
 なかなかの厚さがあり読みづらい本だったとしたら、これは読むのに時間がかかるかもしれないと思いましたが、気づいたら1週間かからず読み切ってしまうくらい面白かったです。久しぶりにのめり込める本に出合えました。

 最初に三島屋の成り立ちがあることで物語の世界観が構築され、次におちかちゃんが百物語を聞くことになるきっかけがあることで読み手の準備が出来る。
 話が進むにつれておちかちゃんが心に抱えているもの、彼女の態度の理由が少しずつ分かってくる。しかも小出しに分かるから読者的視点が段々おちかちゃんに向かっていくんです。

 これがのめりこんで読める理由なのではないかなと考えています。
 おちかちゃんのひみつが全てがわかった所で解決は次以降の巻だろうなと思いきや、しっかり回収していったから読了後の爽快感は「葉桜の季節に君を想うということ」とは違うものだけれど、気持ち良い。

 予約していた本がタイミングよくどんどん順番が回って来ているので、この1冊で止めていますが落ち着いたらまた次のを読みたいです。
 あの頃の私に勧められた時点で早く読んだ方が良かったよって言いたい。

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