ポイントの使い道

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 ある冬の日、ふと立ち寄った本屋さんで、親切な書店員さんが「携帯会社のポイントが使えるけど、どうしますか?」と声をかけてくれました。そのとき、初めて買い物にポイントが使えることを知った私は、まさに目から鱗が落ちる思いでした。これまで携帯を機種変更するときにしか使えないと思っていたので、驚きと喜びが入り混じった瞬間でした。

 最近では「ポイ活」という言葉が一般的になり、ポイントをコツコツと貯めて現金や商品に交換して、日常を少しでもお得に過ごすことが当たり前のようになっています。私もかつて、1日に2~3時間かけてポイントを貯め、年に一度、まとめて現金化して口座に入れていたことがあります。
 ですが、社会人として忙しい平日の貴重な余暇をそんなことに費やしていると、次第に「時間を無駄にしているな」と感じるようになり、実家を出るタイミングでその習慣をやめてしまいました。当時は年に1万円ほどの収益がありましたが、それ以上に費やす時間の方が惜しく感じたのです。

 今では、移動距離をポイントに変える程度にとどめています。自分にとって負担にならない方法が一番です。他にやりたい事を諦めて我慢して時間を費やしていたら楽しさが失われてしまうんですよね。

 貯めたポイントはどう使っているかというと、携帯会社のポイントに変えています。他に使い道が見つからないというのが正直なところです。しかし、その携帯会社のポイントも、気づくと期限切れで失っていることが多く、ポイントが消えてしまったときのガッカリ感は何度経験しても慣れません。実際、携帯を変えるときに「これだけ貯まっているはず」と思っていたポイントが、期限切れで半分以上消えていたことが何度もありました。それでも「機種代の足しにでもなれば」としか考えていなかった私にとって、本がポイントで買えると知ったときは、まさにお得感に包まれ、ポイントを貯める意欲が湧いてきたのです。

今月になって、ポイントがだいぶ貯まっていることに気づき、実家に帰省するときのお土産代に使おうかなと考えていましたが、結局、使える店なのかどうかチェックするのを忘れてしまい、ポイントはそのまま。せっかく貯めたポイントをどう使おうかと考えていたところ、驚くべき発見をしました。なんと、ポイントで投資ができるではありませんか! 本が買えると知ったとき以上の衝撃でした。

 おそらく新NISAが今年から始まった影響なのでしょう。こんなにも手軽に投資ができる時代になっているとは……。試しに少し投資をしてみることにしました。現金化するには専用の口座を作る必要があるのですが、大金を投じるわけではないので、仮にマイナスになっても痛くありません。逆に増えればラッキーです。1ポイントからでも投資ができるという手軽さも魅力的でした。まずは様子を見て、良い感じだと思ったら口座を作って本格的に始めるのもアリかもしれません。

こうして、ポイントの使い道が増えたことにしみじみと感動している自分がいます。

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